2021年3月から大手キャリアで格安料金プラン(20GB/2,980円)が始まります。
また、これに伴って格安SIM(MVNO)の月額基本料も相次いで値下げされる状況です。
LINEモバイルは2021年3月31日(水曜日)11:00で新規申し込み終了し、現利用者のみにサービスが継続提供されることになりました。
ただ、サービスがいつまで続くのかはLINEモバイル次第なので、いつ終了となっても文句は言えない状況であることは確か。
僕は現在LINEモバイルに加入しているので、辞めて他社に乗り換えしようか、そのまま使い続けるか迷っています。
そこで本記事で、2021年3月以降にLINEモバイルの契約をどうするべきか検討してみます。
LINEモバイルユーザーのあなたも参考にしてみてください。
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LINEモバイルは2021年3月以降どうなる?
LINEモバイルはSoftbankが提供する格安料金プラン「LINEMO(ラインモ)」に吸収されることになり、2021年3月31日(水曜日に)11:00で新規申し込み受け付け終了。
以降は現在利用中のユーザーに対してのみサービスが提供されます。
2021年3月31日 11:00に終了するサービスは以下のとおり。
- 新規申込
- 追加申込
- 招待プログラムでの申込
- 招待URL発行
- エントリーコード受付
そして、継続されるサービスは以下の内容になります。
- プラン変更
- 各種オプション変更
- ソフトバンク回線への回線変更
- SIMサイズ変更・SIM再発行
- 支払方法変更
- LINEポイント支払い
- LINE年齢認証
- 契約内容・料金明細確認
- データ通信量確認
- データ容量の追加購入
- データプレゼント
- 機種変更
- 契約者連携
- 利用者連携
- 利用停止
- MNP転出・解約
ひとまず、現在LINEモバイルを利用中のユーザーがすぐに大きな影響を受けるような事態になることはなさそうです。
ただ、今後規模は少しずつ縮小されていくと思います。
例えば機種変更なんて、新規ユーザーが増えない以上スマホの在庫を持ち続けると損になってしまいますからね?
LINEモバイルの現在の契約内容を確認
LINEモバイルの料金プランは、以下の3つの内容を自分に合わせて組み合わせるタイプです。
- SIMの種類
- データ容量
- データフリーオプション
SIMカードの種類とデータ容量による月額基本料(税込)は以下のとおりです。
データSIM(SMS付き) | |
データ通信量 | 月額料金 |
500MB | 660円 |
3GB | 1078円 |
6GB | 1,870円 |
12GB | 2,970円 |
音声通話SIM | |
データ通信量 | 月額料金 |
500MB | 1,210円 |
3GB | 1,628円 |
6GB | 2,420円 |
12GB | 3,520円 |
そして、LINEモバイルの特長であるデータフリーオプション(特定のサービスを利用した場合にギガを消費しない)の料金(全て税込)が以下のとおり。
オプション名 | データフリーの対象 | 月額料金 |
LINEデータフリー | LINE | 0円 |
SNSデータフリー | LINE | 308円 |
SNS音楽データフリー | LINE LINE MUSIC Spotify AWA | 528円 |
ベーシックプランとオプションを組み合わせた月額基本料の合計額(全て税込)が以下の内容になります。
データSIM(SMS付き) | |||
データ通信量 | LINEデータフリー | SNSデータフリー | SNS音楽データフリー |
500MB | 660円 | なし | なし |
3GB | 1,078円 | 1,386円 | 1,606円 |
6GB | 1,870円 | 2,178円 | 2,398円 |
12GB | 2,970円 | 3,278円 | 3,498円 |
音声通話SIM | |||
データ通信量 | LINEデータフリー | SNSデータフリー | SNS音楽データフリー |
500MB | 1,210円 | なし | なし |
3GB | 1,628円 | 1,936円 | 2,156円 |
6GB | 2,420円 | 2,728円 | 2,948円 |
12GB | 3,520円 | 3,828円 | 4,048円 |
ちなみに僕自身は、現在の料金プランの前に提供されていた旧プラン(コミュニケーションフリープラン)を利用しています。
ギガの使用量はだいたい毎月3GB前後。
そのため前月からの繰り越されるギガで賄えている状態で、月1,859円+通話料を支払っている状態です。
プラン名 | コミュニケーションフリープラン |
SIMタイプ | 音声通話SIM |
回線 | ドコモ回線 |
月間データ通信量 | 3GB |
月額基本料 | 1,859円 |
カウントフリーサービス | LINE |
LINEモバイルから乗り換えるべき人は?
ではどんな人がLINEモバイルから他社に乗り換えるべきなのでしょうか?
僕は以下の人が該当すると考えました。
- ギガが月12GBでも足りない人
- LINEモバイルの通信速度に不満がある人
- 月1,300円以上払っている人
- 5G回線を使ってみたい人
1つずつ紹介していきます。
ギガが月12GBでも足りない人
LINEモバイルの料金プランでは1ヶ月に使える高速データ通信量が最大12GBです。
LINEアプリやその他アプリがカウントフリーにも関わらず、月12GB以上使っている人は他社への乗り換えを検討しましょう。
乗り換え先の候補は「大手キャリアの低価格プラン」か「格安SIMの20GBプラン」です。
LINEモバイルで月12GBプランを利用すると最低でも2,970円(税込)かかります。
他社に乗り換えをすれば月額基本料が安く抑えられるばかりか、1ヶ月に使えるギガの量も増量しますからね。
LINEモバイルの通信速度に不満がある人
LINEモバイルは格安SIM(MVNO)なので、混雑する時間帯の速度が著しく低下します。
1Mbpsを切ってしまうことも普通にあるのでストレスを感じる人も多いでしょう。
毎日通信速度が遅すぎてイライラしている。
そういう人は思い切って大手キャリアの格安料金プランに乗り換えてしまうのも1つの方法です。
この場合、他社の格安SIMに乗り換えるのは全くおすすめできません。
いくら今より料金が安くてギガの量が増えるといっても、通信の安定性は大手キャリアには敵わないからです。
月1,300円以上払っている人
ギガの容量や通信速度に不満はないけど、今より料金を安くしたい。
そういう場合には格安SIMの新料金プランへの乗り換えを検討しましょう。
大手キャリアの格安料金プランの登場に合わせて、格安SIMでも月額基本料の値下げが始まっています。
現在月1,300円以上支払っているなら、同じくらいの料金でギガの容量を増やせる場合が多いです。
同じ料金を支払うならできるだけ容量が多いほうがお得ですからね?
ただこの場合に注意したいのがカウントフリーがなくなってしまうこと。
LINEやSNSを多く利用しているのであれば、LINEモバイルを使い続けたほうが良い場合もあります。
他社に乗り換えをした場合に、現在と月額基本料が同程度で、どのくらいギガが増やせるのかを重要視しましょう。
5G回線を使ってみたい人
LINEモバイルには5G回線サービスはありませんし、おそらく今後も対応しないと思います。
2021年2月時点ではそれほど多くないかもしれませんが、5G回線をいち早く使ってみたい人はLINEモバイルから他社に乗り換えが必要です。
LINEモバイルから乗り換えるならどこが良い?
では最後にLINEモバイルからの乗り換え先の候補を紹介していきます。
2021年2月時点での内容なので、新サービスや新しい料金プランが発表になったら随時更新予定です。
楽天モバイル
LINEモバイルから他社への乗り換えを検討する場合、大前提として楽天モバイルが使えないかの確認が重要です。
大手キャリアの格安プランや、料金プランの値下げをした格安SIM等色々あるのですが、月額料金の安さだけで考えれば楽天モバイルよりも優れたプランはないんです!
毎月ギガをどれだけ使っても最大月額3,278円(税込)。
さらにRakuten Linkアプリを使えば、通話料もSMS利用料も無料です。
2021年4月からの段階制料金プランであれば、月額基本料を無料に抑えることもできちゃいます。
どう考えても最強の料金プランを提供している楽天モバイルですが、2つの弱みがあるので全ての人におすすめできるわけではありません。
- 楽天回線エリアが狭い
- 楽天回線対応端末が限られている
2021年1月末時点で楽天回線エリアの人口カバー率は74.9%。
不自由なく使えるのは大都市のみの状態になっています。
しかも楽天モバイルには繋がりやすい周波数帯であるプラチナバンドがありません。
つまり、屋外では利用できても屋内だと使えない状態になっちゃうこともあるわけです。
また、楽天回線は特殊なので対応端末が限られており、新たにスマホを購入する必要がある場合もあります。
これらの条件さえクリアできるのであれば、とにかく楽天モバイルがおすすめです。
楽天回線対応エリアの調べ方はこちらの記事で。
楽天回線対応スマホを安く購入する方法はこちらの記事でそれぞれ解説しているので、是非御覧ください。


公式サイト>>楽天モバイル
ahamo / LINEMO / povo
大手キャリアの格安料金プランが以下の3つです。
通信キャリア | 名称 | データ通信量/月額基本料(税込) |
Docomo | ahamo(アハモ) | 20GB/3,278円 |
Softbank | LINEMO(ラインモ) | 20GB/2,728円 |
au | povo(ポヴォ) | 20GB/2,728円 |
大手キャリアの安定したデータ通信を月20GB、月額2,728円(税込)から利用可能。
これまで高いと言われ続けてきた大手キャリアの月額料金プランが抜本的に変わりました。
LINEモバイルではギガが足りない場合には、大手キャリアの格安料金プランがおすすめになります。
どのキャリアにすべきか、選び方は2つあります。
1つはLINEモバイルで「現在利用している回線」を基準に選ぶ方法です。
- ドコモ回線 → ahamo
- ソフトバンク回線 → LINEMO
- au回線 → povo
SIMフリー端末を使っているならどこの回線でも良いのですが、キャリアで購入したスマホをそのままLINEモバイルで使っていた場合には、SIMロック解除が必要になる場合があります。
SIMロック解除するのが面倒な場合には、現在の回線に合わせたキャリアにするべきでしょう。
もう1つは「無料通話の有無」で選ぶ方法です。
ahamoには5分無料通話が標準搭載されていますが、LINEMO・povoには無料通話がありません。
短時間の音声通話をする機会が多い人はahamoがおすすめになります。
なお、キャリアの格安料金プランには以下の注意点があることを忘れてはいけません。
- オンライン専用プラン
- お店のサポートが受けられない
- キャリメールが使えない
3キャリアともオンライン専用プランになるので、申し込みやサポートを店舗で行うことができません。
スマホを使っていて不具合が起きたり、分からないことがあっても、メールやチャット・LINEで相談することになります。
また、これまで大手キャリアの特長だったキャリアメール(@docomo.ne.jp等)も使えません。
2021年3月からサービスが開始されるので、当初は混乱が起こることも予想できます。
乗り換えをするにしても少し待って様子を見たほうがいいかもしれませんね?
サブブランド:UQ mobile
auのサブブランドUQ mobileも2021年2月から新料金プランを開始しました。
au本体と変わらない品質のデータ通信を安く利用できるメリットがあります。
月間20GB以上使う人にとっては大手キャリアの格安料金プランの方がおすすめですが、15GBまでであればUQ mobileでも良いでしょう。
料金プランは以下のとおりです。
くりこしプランS | くりこしプランM | くりこしプランL | |
月額基本料(税込) | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
通話料 | 20円/30秒 |
余ったギガを翌月まで繰り越せるのが「くりこしプラン」のポイント。
大手キャリアの格安料金プランにはデータ繰り越し機能がないので、UQ mobileにすれば無駄なく使えます。
料金面では格安SIMの新料金プランのほうが安くなるものの、通信速度の安定性を求めるのであればUQ mobileがおすすめでしょう。
公式サイト>>UQ mobile
UQ mobileがおすすめなら、Softbankのサブブランド「ワイモバイル」も候補になると言いたいところ。
ただ、僕には発表された新料金プランに魅力を感じなかったので本記事では候補から外しています。
家族みんなでの加入や、ソフトバンクの光回線を利用しているなら月額料金を抑えることができるのでUQ mobileよりもワイモバイルがおすすめです。
こちらの記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。

格安SIM:日本通信SIM
ahamoが発表された後、最も早く動きを見せたのが格安SIMの「日本通信SIM」でした。
日本通信SIMが発表した「合理的20GBプラン」は、大手キャリアに真っ向から立ち向かった格安料金プランです。
プラン名 | 合理的20GBプラン |
月額基本料 | 2,178円(税込) |
月間データ通信量 | 20GB |
月間無料通話 | 70分 70分以降は10円/30秒 |
通信エリア | ドコモ回線 |
格安SIMなので通信速度の安定性はイマイチな部分があります。
ただ、月間20GBを2,178円で利用できるのは破格です。
通信速度を重要視していないのであれば、LINEモバイルからの乗り換え先候補になるでしょう。
注意点はドコモ回線しか提供していないところ。
ソフトバンクで使っていたスマホ、auで使っていたスマホはそのまま利用できず、SIMロックを解除する必要があるのでご注意ください。
なお、5G回線への対応もありません。
公式サイト>>日本通信SIM
格安SIM:mineo
格安SIMのmineo(マイネオ)も月額基本料を大きく値下げしました。
データ通信量 | 音声通話SIM | データSIM |
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
日本通信SIMと同水準で、ドコモ・ソフトバンク・auいずれの回線も選択可能という凄い料金プランです。
また、月220円(税込)追加すれば5G回線も使えるという充実っぷり。
無料通話は付いていないのでオプション扱いになりますが、LINEモバイルからの乗り換え先候補になります。
公式サイト>>mineo
格安SIM:nuroモバイル
2021年3月4日にnuroモバイルが新料金プランを発表しました。
大容量のギガは使えませんが低容量プランでは格安SIMで最安となる「バリュープラス」です。
現在の僕の利用状況に適した5GBのプランであれば月々990円。
しかもmineo同様にドコモ・ソフトバンク・au全ての回線を取り扱っています。
また、余ったギガは翌月まで繰越可能。
mineoはデータ繰り越しに対応していないので、大きなアドバンテージになるでしょう。
ただし、5G回線の取り扱いは予定していないようなので注意が必要です。
8GB以上のギガを取り扱っていないので単純比較できませんが、相当安いと思います。
公式サイト>>nuroモバイル
2021年からLINEモバイルはギガ増量!乗り換えなくても良いかも?
2021年3月5日にLINEモバイルからベーシックプランのデータ通信量を増量する案内がありました。
公式サイト>>【告知】ベーシックプランのデータ通信量を4月から増量予定
具体的な増量内容は以下のとおりです。
音声通話SIM | ||
月額基本料 | 現在 | 増量後 |
1,210円 | 500MB | 2GB |
1,628円 | 3GB | 5GB |
2,420円 | 6GB | 10GB |
3,520円 | 12GB | 30GB |
データSIM(SMS付き) | ||
月額基本料 | 現在 | 増量後 |
660円 | 500MB | 2GB |
1,078円 | 3GB | 5GB |
1,870円 | 6GB | 10GB |
2,970円 | 12GB | 30GB |
残念ながら他社から発表された新料金プランのほうが安いので、料金的にはLINEモバイルを続けるメリットにはなりません。
LINEモバイルのメリットであるカウントフリーオプションを加味すればさらに月額基本料は高くなってしまいますしね・・・。
またギガ増量は「ベーシックプラン」に限られます。
僕のように旧プラン(「LINEフリー」「コミュニケーションフリー」「MUSIC+」)を利用しているユーザーはデータ通信量は据え置き。
まとめ:LINEモバイルを辞める?続ける?私はこうする!
最後に、LINEモバイルから他社に乗り換えるべきなのか僕自身の検討結果を紹介いたします。
僕は、2021年3月以降LINEモバイルを辞めます。
月間3GB前後のギガで十分なので、このまま使い続けようと思っていました。
しかし、2021年4月6日から旧プランのドコモ回線でVoLTEが使えなくなると発表されたので、他社へ移行せざるを得ません。
公式サイト>>旧プランのドコモ回線でVoLTEが利用できなくなります
旧プランからベーシックプランに変更すれば解決するのですが、ギガの増量があったとしてもコスパが悪すぎます。
他社の料金プランのほうが確実に安いですからね?
僕は使っているスマホをコロコロ変えがちなので、どんなスマホにも対応できる「ソフトバンク回線」には興味があります。
また5G回線に対応している点も重要です。
ちなみに生活圏内は楽天回線提供エリアに該当していますが、楽天モバイルは新しい番号で新規契約してしまっているので検討からは外しました。
さあ、あなたはLINEモバイルを辞めますか?続けますか?